
クラウド間の接続コストが急速に低下
Amazon Web Services(AWS)は、Google Cloud や Microsoft Azure などと閉域網による高速接続を実現する「AWS Interconnect - multicloud」において、500Mbps までの接続帯域幅を無料で利用できる無料枠を提供開始しました。これまでマルチクラウド環境では、クラウドプロバイダー間の通信コストが大きな課題でしたが、この発表によって状況が大きく変わります。
従来、異なるクラウドプロバイダー間のデータ転送には可視化できないコストが発生してきました。AWS Interconnect - multicloud の無料枠は、初期段階のマルチクラウド検証や、ワークロードの試験的な分散に有効です。
エンタープライズのマルチクラウル戦略が加速する可能性
大規模企業では既に複数クラウドの活用が当たり前になっていますが、コスト面での障壁が高かったため、実際には単一プロバイダーへの依存が続いている現実がありました。無料枠の登場は、特にスタートアップや中堅企業にとって、複数クラウドの同時活用を気軽に試せる環境を提供します。
ベンダーロックインへの対抗、災害復旧戦略の柔軟化、地域ごとの最適なサービス選択——こうした要件を満たすマルチクラウド戦略が、金銭的な制約なしに検討できるようになる転機といえます。
業界全体への波及効果
これまで「マルチクラウドは理想だが経済的に現実的ではない」というジレンマがありました。AWS のこの一手は、他のクラウドプロバイダーも同様の施策を打つインセンティブになるでしょう。クラウドの垣根が低くなれば、企業の選択肢と自由度が確実に高まります。
Yureate では、マルチクラウド環境での開発・運用設計についてのご相談をお受けしています。クラウド戦略の検討段階からお気軽にお問い合わせください。
